神戸なのに、「欧州」？一体なぜ？と疑問に思われるかもしれません。

実は、神戸市が革新的技術を持つ欧州企業を招待し、「今すぐ使える！IoT・AI・ロボット展」に出展してもらっているのです。

なぜ神戸市が欧州の企業を招待しているのか？その理由は大きく２つあります。

１つが、この機会に地元企業とのビジネスマッチングを創り出してもらうことで、神戸に進出してもらうきっかけにしていただくため。

もう１つが、地元企業がこのような欧州企業の技術に触れる機会を作ることで、イノベーションを生み出していくためです。

では、どんな企業に出展してもらったのか。さっそくご紹介していきたいと思います！

ーー３Dプリンターによる工業デザインと製造の革新的ソリューション・ARM２（フランス）

３Dプリンターによるプロジェクト設計とモデリング、カスタマイズXRソリューション、プロトタイピングとカスタム生産のための積層造形を行うことで工業デザインと製造のための革新的なソリューションを提供している会社です。

なんと、このドローンも３Dプリンタで作っているのだとか。非常に軽くて驚きました。製品やブースからはデザイン力の高さも伺うことができました。

ピエールCEOからは、「これまでに大きな展示会にも参加してきましたが、この展示会では人との距離の近さやダイナミックさがよく感じられました。産業が発展していてエネルギーがあり、自治体のサポートも手厚いところが、本社のあるブルターニュとも似ています。神戸は可能性が感じられる街です」とお話しいただきました。わざわざ来ていただいた甲斐がありました。

ーー危険を伴う狭小空間向け安全ドローン　Flyability（スイス）

屋内ドローン開発を行うスイス企業です。人が危険を伴う、暗く、換気の悪い狭小空間に直接立ち入らずに遠隔でデータ収集できる新しい技術を生み出しました。

設立以来、信頼されるソリューションを提供し、安全性向上、ダウンタイム・コスト削減を実現しています。電力、石油・ガス、海事、インフラなど様々な用途で世界中の1,150を超える企業に活用されており、この分野における世界のリーディングカンパニーです。

実機が置いてあり、常にたくさんの人が興味深い様子でブースを訪れていました。

この写真のドローンに付いている保護ネット、実はFlyablity社が世界で初めて付けたのだそうです。これにより、ドローンが壁などにぶつかってしまっても壊れにくくなり、条件の悪い場所でも人の代わりにドローンに見てもらうことができます。

企業プレゼンの時間にも出ておられました。こちらも多くの方が関心高く聴いておられました。

ーー加工の最先端を実現するCAMテクノロジー　OPEN MIND TECHNOLOGIES JAPAN（ドイツ）

革新的なCAM/CADソリューションであるhyperMILLの開発元であり、業界のテクノロジーリーダーとなっている企業です。世界中のあらゆる製造業で採用されており、特に同時５軸加工では自動化された容易な操作性と高い品位の加工により圧倒的な競争力を提供しています。国内外の工作機械、工具、制御装置メーカーから多くの支持を得ています。

実は、既に神戸市に進出してくださっている企業様です。神戸市役所メンバーとともに写真を撮らせていただきました。
セールスマネジャーの伊藤様からは、「『神戸にあるメーカー』ということでお客様に覚えてもらっていることも多いです」と伺いました。質の高い製造業のイメージとともに覚えてもらっていて、私たちも光栄に思います。

当日は日本の企業が多く出展している中、欧州の外資系企業３社が集まるこの一画には、会場内でも特段多くの方が関心を寄せている様子でした。当日は雨の中にもかかわらず高等専門学校の学生さんから自治体・企業の方まで、総勢2,200人以上の方が来場し、あちこちで熱気のある商談が繰り広げられていました。

当日ご出展いただいたARM２、Flyability、OPEN MIND TECHNOLOGIES JAPANのみなさま、ありがとうございました！
また神戸でお会いしましょう。