インタビュー

トップページ > インタビュー > 株式会社オプティム

株式会社オプティム

株式会社オプティム

独占インタビュー! 株式会社オプティム
「OPTiM KOBE」 が描く今後の展望とは?

2020.03.25

株式会社オプティム 安部 心太 氏・松本 弘明 氏・加藤 龍一 氏

三宮~神戸(オフィス)

2019年11月、AI・IoT・ビッグデータプラットフォームのマーケットリーダーである株式会社オプティム(東証一部上場)が、関西初の拠点として「OPTiM KOBE」を神戸市中央区に開設しました。

また同社は、シスメックス株式会社と「先端医療分野」において、川崎重工株式会社と「精密機械・ロボット分野」において、AI・IoT活用における業務提携を発表

今回は、そのオプティム社を代表して安部心太氏・松本弘明氏・加藤龍一氏の三名に事業のこれからと神戸への期待を伺いました

――皆さんは普段どのような業務をされているのですか

松本弘明氏(以下、松本氏):私は「OPTiM Cloud IoT OS」の統括マネジメントをしています。20以上のプロジェクトの現場管理・把握を行っています。

安部心太氏(以下、安部氏):2019年に開設したオプティム神戸事業所の責任者です。普段は関西エリアの営業担当をしておりまして、事務所で行われるイベントの企画や管理、人事なども担当しています。

加藤龍一氏(以下、加藤氏):私は、R&Dチームに所属していまして、自社製品のAI部分を主に開発しています。最近は農業系や医療系の案件を担当し、日々AIの精度を向上させていく業務を担っています。また、去年からオプティム社で始めた取組みのブログ「OPTiM TECH BLOG」を執筆しています。

――オプティム社の事業内容を教えていただけますか?

安部氏:弊社は、オプティマル事業という独自サービス事業の総称を掲げ、IoTプラットフォームサービス・リモートマネジメントサービス・サポートサービス・その他サービスという区分で、ソフトウェアを開発し、その利用権やライセンスを販売しています。

特に現在は「〇〇×IT」というスローガンのもと、IoTプラットフォームサービスを開発・展開に注力しています。特に、第4次産業革命の主戦場と言われている、非IT業界の方々と一緒に、使えるITサービスをつくっていきましょうというコンセプトを柱に事業を展開しています。

――IoTプラットフォームサービスは具体的にどのようなものでしょうか?

安部氏: 展開中の「OPTiM Cloud IoT OS」というサービスは、AI・IoTを活用するための総合基盤(PaaS)です。あらゆるデバイスからデータを収集・蓄積し、解析するアプリケーションを標準搭載しています。現在は農業や医療、建設業向けに、業務の効率化や業務上の課題解決を試みています

例えば、佐賀県では、小麦を畑に植える作付けの状態について、従来は現地で人間が確認していたものを、ドローン撮影して、AIで画像解析処理と判断を行うソフトウェア開発や、病院と連携して、高齢者の自宅のテレビと病院をつなぎ、その方が普段どういう生活をしているのか医師が確認できるようにするといったIoT活用の取り組みをしています。

さらに水害時の水位管理や土木の現場管理でも、AIやIoTを活用することで、今までできなかった新しいアプローチの仕方で貢献出来ると考えています。

――「〇〇×IT」のカテゴリで、今後注目している領域はありますか

松本氏一番注目しているのは、人口減少に関わっていく産業領域ですね。この領域にAIやIoTの仕組みを第一優先で取り組むことが我々のミッションでもあります。

たとえば、建設や農業の領域は、働く人、関わる人が減ってきていますが、世の中には絶対に必要なものです。そのような領域でAI・IoTを活用していきたいですね。

――「OPTiM Cloud IoT OS」が他社と違う点はどういう点でしょうか

松本氏:他のクラウドサービスと大きく違う点は、特定の企業や工場向けにカスタマイズは最小限にし、可能な限りオープンなシステムを作り、多くの企業が簡単に導入できるように開発していることです。

共通化していくことを目指しているので、他社と比べてPoC(概念実証)や最適化することに時間とお金がかからず、スピーディーにサービスを開発できる点が強みですね。

他社のサービスは、顧客の工場特定の工程をAIで効率化・最適化を図るようなものが多いですが、我々は、個別の会社というよりも、業界全体を最適化していく視点で、そこに共感いただいた企業様と協業させていただいています。

よって、他社のサービスとも競合ではなく、共存できる存在であると考えています。

――神戸に拠点開設ということで、さらなる拡大に期待がかかりますね

安部氏:そうですね。関西圏のお客様も多くなってきましたし、神戸からは、関西圏だけでなく、実は四国や中国地方へ行くのも便利なので、より広い範囲の課題を解決できる拠点にしていきたいと思っています。

創業メンバー全員が神戸出身で、所縁のある土地ですし、神戸市の補助制度も利用させていただいており、多くのご支援をいただいています。

――オプティム社ならではの組織文化や仕事のやりがいなどを教えてください

松本氏:私は1年前に転職してオプティムにジョインしたのですが、変化に対する適応力が非常に高い組織だなと感じています。5年、10年と既存事業の開発をしてきたエンジニアも、事業領域の変化に伴って、新しいAI・IoT領域の開発をしていく、その適応力が凄いです。

弊社に転職後、何度か組織変更をしたのですが、メンバーが柔軟に対応してくれるのを見る度に、組織の柔軟性と伸びしろを感じます

加藤氏:私は、自社で作った製品・プラットフォームをお客さんと一緒になって開発していく中で、リアルな課題を解決していると実感できるところにやりがいがあるかなと思います。

一般的なR&Dチームは純粋に研究メインというイメージですが、弊社では、今まさに現場で起こっている課題にこの技術が適用できそうだ、という観点で新しい技術を取り入れていく事が多いです。

「世の中の人のためになることをやる」というミッションがR&Dチームにも浸透していて、実際に体現しているところが素晴らしいですね。

安部氏:全国の支店を繋いで毎月行う全体会議で、社長が1~2時間ほど会社の方向性やミッションなどを語るんです。その場で社員の想いが統一されているところがありますね。

営業という視点では、現場の声を拾い上げて、現場で製品企画をしていく動きや、最終的に形として出来上がり、企業様から評価いただけた時にやりがいを感じますね。

―最後にオプティム社と個人としての展望をお聞かせいただければと思います

安部氏:我々としては、地方やIT以外の業界の方々へ、ITを取り入れての課題解決をし続けていきます。その課題は、いずれきっと世界中の課題になる。そう考えて、地方で上手くいった成功事例を、今度は世界へ展開していこうと考えています。

私個人としては、まずは神戸のプロジェクトをしっかり成功させることと、関西のパートナーの皆様と一緒になって弊社の描いている「〇〇×IT」の世界観を創っていきたいと思っています。

松本氏:AI・IoT業界は、これから更に変化していく領域です。私たちはその変化の中心にいたいと思っています。「サービスが日々便利になっていくことを、顧客が実感できる」、そのようなサービスを提供する企業として位置づけられるように、開発を進めていきます。

加藤氏:R&Dチームは、以前よりも規模が大きくなってきました。ただ、もっとスピード感を持って、AI製品を出していけると思っています。「またオプティム製だ」「ついこの前も別のとこで聞いたな?」と言われるように、多くの分野でAI製品をどんどん作って、弊社の製品が世の中の役に立つ機会が増やしていきたいと思っています。

――ITを普段感じることのない生活シーンの中に「ここにもオプティム社が!」そんな驚きが広がることを私も楽しみにしております。本日はどうもありがとうございました

<株式会社オプティム(英語表記:OPTiM Corporation)>
設立: 2000年6月8日
スタッフ: 229名(2019年4月1日現在)
代表取締役社長: 菅谷 俊二
事業内容: ライセンス販売・保守サポートサービス(オプティマル)事業
・IoTプラットフォームサービス
・リモートマネジメントサービス
・サポートサービス
・その他サービス
所在地:
OPTiM TOKYO(東京本社)
〒105-0022 東京都港区海岸1丁目2番20号 汐留ビルディング 21F
OPTiM KOBE
〒651-0088 兵庫県神戸市中央区小野柄通七丁目1-1 日本生命三宮駅前ビル11階
OPTiM SAGA(佐賀本店)
〒840-8502 佐賀県佐賀市本庄町1 オプティム・ヘッドクォータービル

公式HP:https://www.optim.co.jp/corporate/information

インタビュー一覧を見る